1.Bye―

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一歩も動けなくなった私は、震える手で、スマホを出す。 あなたからの連絡をまだどこかで期待してる自分の心が、 あまりに可哀想で、また涙が溢れる。 暗証番号のあなたの誕生日を入力して、 あなたが去ってから、自然にできた詩をスマホで開く。 ―――――――――――――――――――――― Bye― ―――――――――――――――――――――― あなたから動けないままの 部屋の片隅を 片付ける せっかく決心したのに 捨てる度 やっぱり思い出す… まだまだ泣きながら 捨てたり削除したり 思い出したり この写真消したら二度と見れない笑顔… 一緒にいたのなんて 人生の中 ほんの一瞬 そっから数年… あなたが何も覚えてない あの日を1人… 忘れようとして 捨てていったら 余計に 思い出しちゃった 海 ショッピング あなたの優しさ… だけど もうあなたは覚えてもいないような 数年前(しゃしん)… ただただ 友達で ほんの少し 手を繋いだだけ 言い聞かせる
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