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一歩も動けなくなった私は、震える手で、スマホを出す。
あなたからの連絡をまだどこかで期待してる自分の心が、
あまりに可哀想で、また涙が溢れる。
暗証番号のあなたの誕生日を入力して、
あなたが去ってから、自然にできた詩をスマホで開く。
――――――――――――――――――――――
Bye―
――――――――――――――――――――――
あなたから動けないままの 部屋の片隅を 片付ける
せっかく決心したのに 捨てる度 やっぱり思い出す…
まだまだ泣きながら 捨てたり削除したり
思い出したり この写真消したら二度と見れない笑顔…
一緒にいたのなんて 人生の中 ほんの一瞬
そっから数年… あなたが何も覚えてない あの日を1人…
忘れようとして 捨てていったら 余計に
思い出しちゃった 海 ショッピング あなたの優しさ…
だけど もうあなたは覚えてもいないような 数年前(しゃしん)…
ただただ 友達で ほんの少し 手を繋いだだけ
言い聞かせる
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