愛玩されたい！

なりたい！

「……ゆめ？」

　ふと頬をつねってみる。痛い。

　俺は履歴をたどり、くだんの就職サイトを覗いた。

　本日の11時。面接の予約をしてある。場所はここからタクシーで30分ほどのところにあるホテルだった。

　昨日は珍しく酔っていたから、寝ぼけながら予約してしまったのだろう。きっとそうだ。

　酔っていたから、当然ＰＭＳっていうのがなんの会社なのか知らない。深く考えている暇もないし。

「う……酒くさい気がする」

　カラスの行水でシャワーを浴び、着替える。コンタクトを入れようとしたら、なんと切らしてしまっていた！　けど買いに行ってる暇もない。まあ遠くが見えればいいや！

　俺は裸眼のまま、慌ただしくアパートを飛び出した。