赤い封をした手紙

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その頃からクラスの私に対する雰囲気は変わりはじめたことを覚えています。 私は、からかわれてもいい存在。ぼろ雑巾が雑に使われ捨てられるみたく隅に置かれるように、短くなった鉛筆が使われなくなるように、さも当然のごとく私はそういう存在になりました。 私は必死でその状況に抗いました。負けず嫌いでしたからね。ただ足掻けば足掻くほど滑り落ちていくような感覚を味わっていたことも確かです。
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