赤い封をした手紙

三年になりました。

貴方とも疎遠になり、私も皆の心も成長したことで
私のありかたも大きく変わりました。

クラスで一番優しい女子が私に恐る恐る話しかけ、私は勉強を教えました。部活でよく話していた人が私の話を校内でして、皆が知らない一面をはなしてくれました。そういう何気ないことが続き、徐々に私に対する誤解が紐がほどけるようにとけていきました。

しかし、私は最後の最後で負けてしまいました。
それは貴方なんかではありません。

自分の正義にです。

貴方の私に対するからかい、その度の私の反抗。
それは正しい行いだったのでしょうか？

私は昔からヒーローが好きでした。
テレビの中のヒーローは、怪物をばったばったとなぎ倒します。
そんなヒーローが大好きでした。

私は今でも夢に見ます。
それは貴方なんかではありません。
昔の自分が、自分の正義を失いのたうち回る様です。