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「……小日向 煌」
「コヒナタ…キラ…」
「何さ?」
「い!いえ!…素敵なお名前ですね。」
煌は自虐的に笑うとそっぽを向いた。
「フン…名前負けだ。」
「そんな事無いです!…僕らだって!…僕は光朝龍之進、彼は片瀬智徳。僕らだって名前負けしてます!」
「…フフ…そうか?良い名前じゃないか。」
煌の雰囲気が柔らかくなったから、二人も彼女の左隣に腰掛けた。
「小日向さんは小さい頃から空手を?」
「ああ。じいちゃんが師範だったからな。」
「へ、へえー……黒帯…強いんでしょ?」
智徳は相変わらず龍之進の肩越しに遠慮がちに喋る。
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