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「えぇーっ!どこ星のヤツ!?」
「火星かなぁ!?金星かも!?」
「他の銀河系から来るヤツだったらヤバいじゃーん!!」
……すっかりその気ではしゃいでいる
煌は保育士になったような気分で彼等を見詰めた。
「何処の星かは分からない。でも私は見たんだ…
子供の頃、入院中のじいちゃんを探して屋上に行くとじいちゃんと彼等が喋っていた。
空中には円盤が浮かんでいた。
怖くなった私が呼ぶとじいちゃんが笑ったんだ。
『煌、ワシはちょっくら行ってくる』って。
私は一緒に行くと言い張ったけど彼等の許可は降りなかった…
じいちゃんは素敵な世界に行くのだと思った。
ニコニコして、ほんとに嬉しそうだったのを覚えてる…
宇宙人がじいちゃんの髪の毛を1本抜いたんだ。そしてそれを地面に置くとスマホみたいな物をかざした。そしたら……」
『うわ!なになに!?』
「髪の毛はあっという間にじいちゃんの『遺体』になった。」
『……うわぁー』
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