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龍之進は昼間
『最近近所に変質者が出没しているようで。』
とパトロールに来た警官の、怪しむ顔を思い出した。
「大変だ!女性が襲われている!!」
「ああ、そいつを捕まえればボクたちの疑いは晴れようぞ!!」
『行くぞ!』
二人は急いで立ち上がった。
ソロリソロリとアパートの隣にある公園に踏み込んでいく…
龍之進はアパートの玄関に放置されていた野球のヘルメットを被り、バットを握りしめている。
智徳は審判のプロテクターを付け、陶器の植木鉢を被り曲がったゴルフクラブを持っていた。
へっぴり腰でくっついて進む、見るからにヘタレなコンビ。
「…イヤアァァァァ━━━━━━━ッ!!!」
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