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またしても聴こえる悲鳴に慌てて転びそうになりながら走った。
女性がもがいていた。
ポニーテールが激しく揺れている。
必死に抵抗しているに違いない。
二人は頷き合って意を決すると雪崩れ込んだ。
「コラァーッ!」
「へ、ヘンタイ野郎っ!そこへ直れぇ━━っ!」
女が動きを止めて振り向いた。
二人の姿を見て目を丸くする。
バタつきながらかろうじて攻撃体制をとる二人を凝視して━━━
「…ぶっ!!!」
━━爆笑━━
「………へ?」
「あ…あれ?」
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