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広く広く羽を伸ばして
周りを切って前へ前へ進む
羽の隙間から少しずつ泡となって抜けていって
体は軽く軽くなっていく
後から飛び込んだ仲間に
追い抜かれて追い抜いて
気づけば周りに仲間だらけ
先陣切って羽を広げて進む
流れが強くて
でも負けずに羽を広げて
前へ前へ
いつか見た、青空を泳ぐ渡り鳥の先頭もこんな気持ちだったのだろうか
代われと言わんばかりに先を泳ごうとするものに道を譲る
ぶつかる寸前で前を追い抜いていって
周りも休めと言わんばかり
ぐっと伸ばした羽を少し緩めて
のんびりと波にのった
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