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キイズの姫が学校に行ってる平日の午前中。
教授を呼んで、班長3人の考えを伝える。
「先代を探しませんか?」
ツガモが代表して口火を切る。
誰もそういう扱いをしていないが、ツガモが3人のリーダーである。
「姫もいつまでも、魔力があるとは限らないし」
「彼女の知識と経験は一生ものですが、今の状況はあまりにも」
「彼女一人の魔力に頼りすぎていると思います」
今現在すべてがうまくいっているだけに。
もし、彼女に何かあれば。
ツガモもミヤギもヨコシマも先代を直接知らない。
かなり派手な女性関係は有名だが、人となりを知っているわけではない。
側近くにいた教授にいろいろ聞いてみたいと思っていても、いままでは3人にそんな余裕はなかった。
今やっと。
「先代のことについて、今まで何も知らないできたけど」
「そろそろ本当に考えていかないと」
教授は3人に向かって、
「先代については、最初から宮様は探しています」
「彼自身、いろいろ予定変更がありまして」
「村長として、キイズの婿として暮らすくらいに思っていたのが」
「東宮として弟宮をささえなければいけなくなり」
「しかも、候補の話も、つがいの話も」
「先代と話しているわけではないのですよ」
「今現在の状況として、皇国内の捜索調査は完了しており」
「日本からの流入者を毎年調べ、」
「日本国内での捜索がメインとなっています。」
「その作業をお願いしているのは、宮様の実母になります」
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