本当のワル

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「私がコンビニに行く途中、団地を通りかかったら、挙動不審な男を発見した。 なぜかしきりに団地の上の階を眺めている。 何処の部屋かは判らないが、気になっているらしい。 その次に男は妙に階段を気にしだした。 と、女性が1人、階段を降りて来てゴミ捨てに行った。 それを目で追うと、男は急いで階段をかけ上がった。 やはり怪しいと感じた私は、そのあとをつけて行った。 すると男は5階までかけ上がると、505号室の中へと消えて行った。 名札を見ると、女性の名だった。 ここの住人ではないのではないか。 もしかして男は空き巣か、女性を襲おうと思っているのか。 そう思った私は、505号室のドアを開けた。 男は入って来たのが女ではなく、私だったので、一瞬、意外な顔をした。 『オマエ、ここの住人じゃないだろう』 私が言うと、男は襲いかかって来た。 ちょっと揉み合い、なんとか取り押さえた。 男はその団地の真下の住人で、真上に女性が1人で住んでいることを知り、乱暴する目的で侵入したと白状した。 と、こんな感じで説明してやる」
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