本当のワル

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(ハア?) 「おま、何言ってんの?」 コイツ、なんかおかしい。 そんなむちゃくちゃなウソが通る訳がない。 まずケーサツは信じないだろう。 呆れてそう言うと 「防犯カメラもなければ、目撃者も居ない。お互いが正当性を主張している訳だろ?アンタの方が本当で、アンタがウソついてると、そこですぐ決めつけると思うか?」 「オレの方が信憑性はあるだろう。 事実なんだから」 「さぁ~、どうかなー。話だけでは事実は判らない。となるとケーサツは捜査を始める。 被害者の女性に被害状況を聞き、俺ら二人の身辺の聞き込みも行う…… アンタ、結婚してるのかい?」 「そんなこと言う必要はない」 「アンタの住まい、405号室だっけ? ここにもケーサツは訪ねて来るだろう。 家族がいるならば、当然、嫁さんや親、子供にも内容はバレる」 「別に問題ないじゃないか。オレは悪いことはしてないんだから」
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