本当のワル

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その日1日は、仕事中パソコンに向かいながらも、朝の出来事をこれで良かったのか振り返ってみた。 あのままケーサツへアイツを突きだしたとする。 アイツの言った通り、二人の主張がわかれる。 ケーサツはどちらを信ずるか。 事実はコッチだが、オレはどっちかっつーと、説明下手である。 アイツは口が上手い。 逮捕されてなるものかと、質問されても必死で、上手いウソを並べて乗り切るだろう。 ハイ、アンタウソね。と結論づけないと思われる。 となると、すぐには帰れない。 オレら二人は拘束され、アイツの言った通り、ケーサツはウチを訪ね、家族に二人が訴えている内容を話す。 「お宅のダンナさんは、たまたま入る部屋を間違えて女性宅に入り、空き巣を発見して捕まえたと言っているのですが、所がその相手の男の言い分は、自分が、女性宅に侵入して乱暴しようとしていたダンナさんを見つけ、捕まえたと、こう言っている訳ですよ。 しかも、ダンナさん、ケーサツでは犯行は否定しているのですが、その男に 捕まった瞬間、自分が悪いと認めていたらしいんですな~」 てな感じで。 それ聞いた女房はどのように思うか。 100%オレの方を信じるか。 表向きは信じようとするだろう。
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