けやきは知っている

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病気の父に事実を突き付け、容体が悪化しても困るし。 ただ、3日後退院して庭に出ると、あそこを掘り起こしたのは一目瞭然で、結局判る。 やはりそれならこちらから、さりげなくことの真相を聞くことにしよう。 さて、父はどう反応するか。 認めるのか、しらばっくれるのかは解らないが、とにかくこの事実を、遠回しにぶつけてみることにする。 「オレが利助さんを殺した?何を言うてんねん。あ、あれはご先祖さんの骨ちゃうか」 などと、適当にごまかすか。 納得は出来ないが、私の中では利助さん殺害を認めてもらいたくないと言うのは当然ある。 だからウソつかれても 「そうなんや」で終らせ、追求はしないようにしようと思う。 それならそれで良いと思った。 私は風呂から上がり、台所にあったカップラーメンを食べると、やはり疲れていたのか、8時過ぎには寝てしまった。
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