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「えーっとな……あの夜利助さん、ウチにきはったやろ?
あの後、祭り行って、自宅帰って来たんやけど、とたんに苦しみ出して倒れて死んでもうたんで、どうしていいか判らず困って、死体を押し入れに隠したと、最初は犯行は否定してた。
せやけど追求した結果、仕事もせんとプー太郎してることをとやかく注意され、夜中、寝ていた利助さんの首を絞めて殺し、利助さんの自転車に乗って河川敷に放置し、歩いて帰って来た。
次の日、駐在所に、父が帰ってけーへんと駆け込んだっちゅー訳や。
確か、そーやった思うで」
「そ、そーやったんや」
(オレの推理はなんやったんや)
私は自分の読みが意図も簡単に崩れさった恥ずかしさで、顔が熱くなって行った。
だがそれなら私の取り越し苦労だった訳で、全然問題ない。
父は殺人犯ではなかったのだから。
しかし、ケヤキの根元に人骨があったではないか。
あれは一体?
「あっ!あの白骨はもしかして!」
私はつい、声に出してしまった。
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