またね

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走馬灯が駆け巡り、身を投げ出しながら俺は泣いていた。 どうして今まで忘れていたんだ。 忘れてはいけないことだったのに。 あの後、彼女がうちに来ることは無かったけど、俺が探し出して会いに行けばよかった。 でも、忘れてしまった。 彼女も忘れているのかな。 そうして俺の人生の終わりが近づく。 彼の最期の言葉は、彼女の名前だった。
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