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僕は孤独感と未だ病院から戻らないママが心配で堪らなくなって立ち上がった。
外は屋内からでもわかるほどの強風と大雨。
それでも気が気じゃなくなってママを迎えに行く決心をした。
お気に入りのキャップを被りレインコートを羽織ると、ママと自分の傘を抱えて玄関のドアに手をかける。
外から何かに押さえつけられているかのように重いドア。
体重を預けながら開けると、隙間から待ってましたと言わんばかりに強い風が吹き込んできた。
やっとの思いで外に出る。
軒下にいても風が運ぶ雨が僕を濡らした。
差そうとする傘を開ききる前に風が僕ごと傘を持っていこうとして、差すのを諦めて2本の傘を抱えたままレインコートのフードを深く被って歩き出した。
雨の音より、風の音より、レインコートが風になびくバタバタした音が耳に障る。
時折、強風に身体が流されそうになって踏ん張りながら歩を進めた。
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