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お腹が空いていたので感情を込めず、とにかく文字で原稿用紙を埋め尽くしたい、そんな気持ちが勝っていたため、おそろしいほどの速いスピードで鉛筆を動かし続け、わずか四十分で感想文を書き上げた。
「あくまでも下書きやから、等々力くんが書き直してや。それから、自分の思いと違うところがあったら書き直すんやで」
と忠告して、原稿用紙をわたした。早速、等々力くんがハンバーガーを購入してくれたので、私はそれに噛り付いた。
胃袋を満たしながらようやく落ち着きを取り戻し始めた。
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