代筆者

17/39
前へ
/39ページ
次へ
 翌年の二月に等々力くんは東京で開催された授賞式に参加した。交通費はもちろん文部省持ちであった。トロフィーと大きな賞状、副賞として図書券五千円分が贈られた。  等々力くんは帰宅するとすぐにトロフィーと賞状を持って病院を訪れ、お母さんに見せた。お母さんは号泣して、等々力くんを強く抱きしめたという。  三月の卒業式が終わった後、二週間後の修了式で等々力くんの快挙が校長先生から報告された。賞状、トロフィーが一・二年生の前で再度手渡された。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加