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翌年の二月に等々力くんは東京で開催された授賞式に参加した。交通費はもちろん文部省持ちであった。トロフィーと大きな賞状、副賞として図書券五千円分が贈られた。
等々力くんは帰宅するとすぐにトロフィーと賞状を持って病院を訪れ、お母さんに見せた。お母さんは号泣して、等々力くんを強く抱きしめたという。
三月の卒業式が終わった後、二週間後の修了式で等々力くんの快挙が校長先生から報告された。賞状、トロフィーが一・二年生の前で再度手渡された。
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