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「学校賞として大型テレビをいただきました。みなさん等々力くんに感謝して、大切に使いましょう」
校長先生の紹介の後、生徒の間から
「うおー」
という地響きを立てるような、どよめきがおこった。
等々力くんはそのままステージに残り、演台のマイクに向かって読書感想文を読み始めた。
「『杜子春』を読んで」は好意的に迎えられた。
等々力くんは難しい漢字がやってくると少し鼻をすするようにして読み飛ばしたのだが、それが感極まって泣いているように聞こえるようで、もらい泣きする生徒まで現れた。
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