代筆者

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 高校二年生の十月に久しぶりに等々力くんから電話があり、沈んだ声でお母さんが亡くなったという知らせを受けた。  衝撃のあまり私はお通夜には必ず行くからとしか言えなかった。  次の日、学生服を着用し徒歩で、等々力くんの家をめざした。家に着くと玄関の近くでお父さんが立っていたが、白髪や顔の皺がめっきり多くなり、いっきょに老け込んだ姿が哀れであった。 「ご愁傷さまです」  慣れないお悔やみの言葉をお父さんにかけた後、家に上がらせてもらった。
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