ーーSideA

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彼女は、現実的な人だった。 出来ない約束は絶対にしない人だった。 そんな彼女が ‘また’ というのは、未練か、希望か。 それともまだ僕たちの間には、本当にその「また今度」があるということなのか。 だから僕はこうして毎日彼女に会いに行く。 彼女の言葉を「本当」にするために。 なにより僕自身もその ‘また’ を信じていたかった。
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