第十四章 ショック中毒

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 湯沢に差し入れ?名護も、俺の携帯電話を盗聴していたのか。 「……盗聴ではありませんよ。見て来ただけです」  湯沢の様子を見に行って、偶然見てしまったらしい。 でも、部屋の中であるので、どういうように見たのか聞くのは怖い。 「湯沢さんが、有明さん?に手を出すというのが、想定外でしたよ」  俺も驚いた。 相手が女性ならば、心配もしないが、有明では問題も残る。 有明は跡取り息子で、その動向は両親が監視している面がある。 湯沢が相手だと知られると、妨害されそうだ。 「俺がアドバイスするのもおこがましいですが、ローションが必要でしょう。 特に男は濡れませんから滑りません]  何かがリアルで、俺は袋を落としそうになった。
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