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しかし、百戦錬磨という雰囲気を纏い、とても中学生には見えない。
「俺はこの人数でこのメンバーです」
「そんな……」
周囲から声が上がっていた。
海堂の帰りを信じて、待っていたという人もいたのかもしれない。
「狛犬!」
「誰が狛犬だ!」
藤原が切り返すと、海堂を見ていた。
ここにも三年や、二年がいる。
俺達が揃うと、狛犬というイメージが強いのかもしれない。
藤原が立ち上がった時に、俺もつられて立ち上がってしまった。
そこで、同時に叫んだ先輩を睨んだので、本当に狛犬のように思える。
「海堂が決めた事だ。海堂に従え、他のメンバーは元の所属に戻るでいいな」
海堂のメンバーを見ていると誰が加わっても、実力差があり過ぎる。
名護のように、何でも誰でも使える能力のようなものは、
海堂にはない気がする。
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