第十四章 ショック中毒

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 名護は、海堂と比較される事が多かったのかもしれないが全く異なる存在であった。 まず、名護はあの恐怖の子供の中心にいる。 中には、日本人でも日本の言葉が通じない子供もいるというのに、 名護はよく纏めていた。  海堂が人を選び厳選したチームというのに比べ、名護は全てを纏めている。 「名護。俺は海堂と名護を比較していないけど、 比較しないといけないのかな?俺は死霊チームのガキ共が好きだよ」 「俺のことは、嫌いですか?」  名護は、俺にとっては死霊チームの大きなガキだ。 ガキはガキで、変わりがない。 「名護。言葉の好きでいいの?俺は死霊チームに命を預けているよね? それ以上のものってあるかな?」  名護が首を振っていた。
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