第十四章 太陽と月
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振り出しに帰るつもりはない。俺は未来を見ていたい。 「海堂、俺は引き返さないよ。それに、振り返らない」 海堂は少し、声を出して笑っていた。 「それでいいのです。俺の印貢先輩は、いつでも前しか見えていない。 いつでも、闇を照らそうと足掻く。 俺達が自分で光れないのならば、月になれと囁く」
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