朝の目ざめ

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「ギャーヤメロー!」 朝まだ眠い目を閉じようとしたユラはものすごい悲鳴で目が覚めた。 「イテーコノヤロウ!」 なに?なにごと? ユラは慌てて部屋の外にでるのと同時に、ドンガラガーシャーン! 音と同時に洗面所のドアが空いた。 バタバタ! 「ウワー落ち着けフォークス、痛い痛いってば。」 鷹につつかれるユラの育て親、俊哉がいた。 「キャーあんたなーにやってるのよ。」 ガーン…… フワフワスカートの女性が洗面所にフライパン投げいれる。 「イテー!」 「イタタ!」 「トーシヤあんたまでもうそこ掃除しときなさい。アラアラどうしたのあんたどろだらけ。」 被害者の息子達を無視してズカズカと洗面所に入っていく。 「トシニイだいじょうぶ?キャー!」 顔がグロテスクな俊哉を見てユラが悲鳴あげる。 「おさえなきゃ。」 洗面所にかけこんで布を持ってきておさえる。 「ユッユラ、あのさあこれはないよ。昴のパンツじゃ不衛生だよ。」 「…………ごめん。ハイこれ。」 タオルを渡す。 「アノーユラちゃん、俺も痛いんだけど。」 一番の被害者、昴は無視される。 「ヨシヨシ、朝御飯にしましょうね。」 昴をふんづけて鷹を手にのせさっていく母親。 「イテーよババア。ああもうておい俺のパンツ血だらけじゃねえかよ。」 プンプン怒りながら自室に行く昴、肩に傷、頭グシャグシャとひどいありさまである。
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