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赤いくつの音楽が響く、横浜にあるこの学校のチャイムはメロディー音だ。
キャーギリギリ。
慌てて下駄箱に靴を押込み履き替えて階段を登ろうとしたしゅんかん。
「きゃーーー!」
悲鳴が響き教室に向かっていた生徒達がこおる。
なに?
「みなさんあぶないのでこちら通行止めです。」
なに?
階段が閉鎖される。
もう間にあわないでしょ、
ユラは強制とっぱする。
悲鳴の原因も検討はつく。
案の定、三年E組の教室の前には今年から配属の新人の先生が腰をぬかしていてそのよこに五寸釘とコンパスが刺さっている。
「おまえらーやめんか。」
すごい剣幕できた口がでかい体格のいい近藤先生と体育の原田先生がかけてきて教室のドアを開ける。
「だいじょうぶですか?出水先生?」
生徒会会長、桂が先生を助けおこす。
「だーかーら。こいつらが俺達の美しい庭園をけなすから行けないだっつうの。」
原田に首根っこつままれジタバタしているのは葉月である。
「わかったわかったでもなあ刃物ふりまわすのはよくないぞ。楠木、お前は賢いだからそれぐらいわかるだろう。」
袴にワイシャツという恰好の少年にいう。
「他の方々に迷惑をおかけしたのは申し訳ございませんでした。しかしですね相手も武力攻撃をしかけてくるんでこちらも安全のために武力を持って戦ったという結果なんですよ。」
体力系の原田先生には理解できなかったようだ。
「お前らフランス山の階段十往復だ。」
やれやれ
「桂様、他の方々に怪我はありませんわ、私が皆様には朝のティータイムを提案しましたの。」
黒いドレスに巻きヘアーの女子がそう言ってほほえむ。
「かーすみー、ねえ様。ユラ朝から疲れたあ。」
思わず心友に泣きついてしまったユラだ。
「姫様、おはようございます。まあ大変メディカルケアそれにお身だしなみもとととのえましょ。」
唖然とする先生と生徒会会長をおいてカスミとユラは去っていった。
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