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いくら服装自由だからってこれは……
「きゃーーーユラ様すてき。」
あっというまにお嬢様がたに囲まれてユラは逃げたくても逃げれない。
「これは昴様が京都で特注でお作りなった生地ですの。この美しい芽吹きの季節にふさわしいお色でしょ。」
カスミが衣装の説明までする。
「お授業まで時間かかりそうですし。お茶室をおかりしましょうよ。あっ私もお着物を持ってきていただかなくてわ。女子の皆様、午前中はお作法のお時間でよろしくて?」
聞く必要はない、このクラスの女王様カレンの一言にはみんな忠実だ。
アーン恥ずかしい。
「私、昴様にもご報告してご招待いたしますわ。今日は昴様もお休み。」
きゃーーーのあらしに。
「男子は武道にはげもうぜ。土方がひましてるのみたしな。」
着くずした着物男性は高杉晋作、リーダである。
もう……なんでこうなるの。
花魁姿にされたユラは内心タメ息である。
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