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200X年
夏の暑い盛り 一人の女子大学生が 消息を絶った。
彼女の残した日記には
失踪する前夜
「いよいよ明日は 天樹の村だ 受け入れてもらえればよいのだが」と
不可思議な言葉を残して
忽然と消えてしまった。
そして
時は 三年流れて
今
その失踪事件を追いかける
少年が 旅立ちました。
高校二年生
楠 正継(くすのき まさつぐ)
特に取り柄が あるわけでもなく 行動力があるわけでもない彼は この三年間
忘れたことのない 姉 楠 紫蘭(くすのき しらん)を 探す旅に出るため
バイトをして 資金を貯めて 中型バイクの免許をとって
そして高校二年生の夏休みを向かえたのです。
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