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僕は一人になり窓に顔を近付けて外を見た。
スゴーい! 船から見る東京タワーもいいね! しかし僕は何というセレブと友達になってしまったのだろうか。
しばらくして、背後に敬一君の足音が近付いて来たのを地獄耳が聞き取ると、僕は振り向く。
瓶に入ったオレンジジュースを両手に持って敬一君が言った。
「気分はどう?」
「最高だよ!誘ってくれてありがとう」
「どういたしまして。飲んで」
オレンジジュースが僕の手に渡された。
「ありがとう。瓶に入ったジュースって珍しいよね」
僕は瓶に口を付けて、よく冷えたオレンジジュースを飲んだ。
★★★
「僕、どのくらい寝てた?」
僕はいつの間にか眠っていた。
船の中にある横長の椅子に身体を横にしている。
「約3時間だね」
敬一君が答えた。
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