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「ゲームの主催者探した方が早く……ないですか? 説得できれば、脱出できるし……。あと爆弾どこなのか探すのも大事かと……」 恐る恐る意見を言う百々歌。 多分、全員が訝しげな表情で彼女を見ているものだから、ひきつっているのかもしれない。 「いや、ゲームに従った方がいい」 南条がいった。 「これはただのゲームじゃない。審判がいて、それは宮城野知春だ。彼女を神様だと思えば、彼女の意に背くとどうなるか、想像はつくだろう?」 南条の言葉に、百々歌は宮城野知春がどんなに恐ろしい存在か、わかってきてようだった。 百々歌は何も知らない。 ヤバイ奴なのはわかっても、どんなにヤバイかはわからない。 できれば、知らないままでいて欲しかったけど、そういうわけにもいかないか……。 「それに、宮城野も爆弾も、相場と一緒にいるかもしれん。どちらにしろ相場を探した方が効率がいい」 加藤が付け加える。 爆弾と知春が同じ場所にいるって、どんなカオスな状況だよ。 笑いたいのに、本当にありえそうなことだから笑えない。 宮城野知春は平気でそういうことをしかねない。 知春の立場で考えると、私を差し出されたら、相場と爆弾を引き離すと余計な手間になる。私と相場を殺そうとしているのなら、相場のところに爆弾を置いておけば、後は、私を確実に殺せるところに連れてくればいいのだ。 逆に爆弾と違うところに置いておくと、二人の人間を爆弾のところに連れてこなきゃならない。 まあ、知春の書き方だと、この屋敷一軒吹っ飛ぶぐらいの威力だから、ある意味杞憂なんだけど。 百々歌は心底絶望したようだった。そんな人間がいるのかと疑っているようでもあった。でも、納得はしたようだ。 百々歌に納得してもらったところで、二手に分かれることにした。
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