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女性ものばっかだから、多分知春のだと思う。
根拠としては、中学時代の制服と高校時代の制服、それから部活のユニフォームがあったからだ。
これらは全て、私と一緒。
まあ、同じ学校に行ってたんだから当然なんだけども。
あ、でも、知春が一つめに通った高校の制服は見かけないな……。
何か手懸かりがあるといけないから、洋服を一つずつ出した。ポケットも確認していくけど何もない。
制服も見てみる……。
高校の制服のポケットに紙が入っていた。なんだろ？ と紙を見ると、今度こそ私は固まった。
『香夜とお揃い』
その言葉の後ろに、ハートのマークが添えられていた。
ゾッとする。
もしかして、知春はこんなことをずっと思って、この制服を着ていたのだろうか？
耐えきれなかったけど、とりあえず、ポケットからメモを出しておいた。
今度は中学時代の制服。
ポケットの中には、手紙が一つ。便箋に入っていた。
便箋の表には、『Dear 香夜』の文字。裏には、『from 知春』の文字があった。
流石にこの流れで読めと言われても、ちょっとな……。
しかも『Dear』って親愛なって意味だよね？ 確かにこの当時、この書き方が流行ってたんだけど、ちょっと勘繰ってしまう。
もしかしたら、最近書いた可能性もあるし……。時間をおいて読むことにしよう。
私は手紙を自分のポケットの中に入れ、洋服を全てしまった。
この部屋には邪魔がなかった。
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