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リンカーベルで初めて出来た友人と再会を約束し、僕は彼女を振り切るように身を翻した。
『おお、お前新人料理人だな』
ホテルからスーツを着た男性が出て来て、僕を見て頷くと手元の資料を見て…今度は眉間に皺を寄せる。
『そこの文字女、お前だお前。赤髪の。お前の面接会場もここだぞ護衛仕事のな。この前の隕石で地形変わったからな、送った地図とは大分違う』
【シャルル・ル・ホテルでは(貴重な)料理人が非戦闘員の場合、当ホテルより腕利な護衛者を支給致します】
僕らは互いの顔を見合わせたまま、口の悪いマネージャーに引き摺られながらシャルル・ル・ホテルへと足を踏み入れたのだった。
休日 僕らはまた二人手を繋いで、この危なっかしい世界で出会いと別れを繰り返している。
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