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『大柄で横暴、一体何日風呂に入っていないのかと…更にはそんな野蛮な者が後五人。比べ、清潔な身なりに新緑の匂いを纏い先程もとある親子に席を譲っていた優しい少年。…前者と後者のどちらかに加担するかと問われれば答えなど口にするのも億劫なり』
世界一の都市、リンカーベル
そこはこの世界の不思議を丸めて一つにしてしまい、結果爆発した…びっくり世界である。しかしこのリンカーベルに憧れてやまないホテルがあり料理人急募の噂をがっちり掴んだ僕は田舎を出て一週間、ようやくリンカーベル行きの列車に乗ったのに…
母と子の親子らしき二人に席を譲った瞬間、突如窓硝子が割れ六人の盗賊が進入…十中八九それは盗賊だった。乗客の悲鳴に物の壊れる音、そして泣いている先程の女の子と目が合った。
絶叫する女の子に、ようやく気付かされた。自分は今まさに盗賊の一人の振り下ろす刀の先にいるのだと、理解した。
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