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シャルル中心に位置するホテル シャルル・ル・ホテル
僕らは繋いでいた手を改めて、握手をする。
『遜々、ありがとう。僕は君がいなければ軽く二十回は死んでいたよ…とても心強くて、今では楽しかったよ』
『六は強者なり。生き残ったのは六の力、何も問題ない。
…だから六は、これからも生き残って』
何度も助けてくれた温かい手を放して、一歩後ろへ。彼女は僕の手を追うように踏み出すもすぐにその足を戻す。
『またね、遜々。いつか君を探しに行くよ!』
『否、自ら死にに来るな。遜々が行く。この町で護衛の仕事が休みの時に必ず…必ず来る』
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