第2話

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あっという間に4年間の大学生活は終わり、俺は予定通りカフェのバイトから正社員になった。 最初の1ヶ月間の研修で、企業理念、接客、商品についての知識などを叩き込まれた。 すでに6年以上バイト経験があるおかげで、初任給は同じ大卒よりも上だ。 入社後の配属先も以前働いていた所になり、とてもやりやすい。 こんなんでいいのか? と思うほどに楽だ。 と、思ったのは最初だけで、研修が終わると朝から晩まで働かされた。 バイトの時とはやはり責任感も伴うし、気持ちを切り替えて行かなければ。 今日も営業が終わってからの雑務に追われ、気がつけば午前様になっていた。 「……はぁ。」 やっと1日の業務が終わり、1人分のココアを入れると一息ついた。 大学を卒業してから、果夏には会っていない。 大学時代はしょっちゅうここにも顔を出してくれていたし、何か悩みがあれば1番に相談してくれていた。 最後に彼氏と別れたと聞いたのは、確か一年くらい前だったか……。 俺の方も今は誰とも付き合っていない。
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