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「此方第4班。
変なゾンビを見つけたから、二三を寄越してくれ」
「変なゾンビだと?」
「ああ、近寄っても俺達に興味を示さないゾンビだ」
「分かった、二三を行かせる」
20分後二三が運転する四輪駆動車が到着。
二三が到着するまでに倉庫と道路を仕切っていた鉄格子状の門はバーナーで焼き切られ、車両は全て敷地内に入れられ門があったところには簡易のバリケードが築かれていた。
二三は脚立も梯子も使わず軽々と塀を飛び越える。
二三が到着した事に気が付き指揮官が近寄って来た。
彼は二三に声をかけながら、男性を揺さぶっているゾンビを指差す。
「来て早々すまないが見てくれ。
男性に喰われた跡が無いどころか、俺達に襲いかかろうともしない。
こんなゾンビを見るのは初めてだ。
それからこれ」
指揮官は二三にノートを1冊差し出した。
「立てこもっていたのはその男性だけだったようで、他に生存者はいなかった。
このノートは男性が書いた日記だと思う」
二三は指揮官からノートを受け取り、ページを捲った。
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