8人が本棚に入れています
本棚に追加
傍観者side
少女は眠っている少年に近づいた
それから少しの間少年を見ていた
そして少女はゆっくりと口を開いた
それは唄だった
詞のない唄だった
唄が部屋の中に響く
すると突然眠っている少年が光だす
そしてだんだん光が弱まり消えると
そこには傷や汚れの一切ない少年がいた
さっきまで怪我や血や土などで汚れていたとは思えないほどだ
それを見て少女は笑おうとした
しかし笑えなかった
正確にいうなら表情が`なくなった´
「ああ…今回は表情か」
少女は慌てることなくただそう呟いた
それもそうだろう。だって今回がはじめてではないのだから
なぜ表情がなくなり、それが今回がはじめてではないのか
最初のコメントを投稿しよう!