また・・・・・・ね。

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それからしばらく経ち、気づけば彼女と出会ってもうすぐ一年が過ぎようとしていた。 僕達は今も変わらず僕の家で毎晩過ごしていた。それから朝も。 とは言っても、僕が仕事に出かける時間を見計らって僕の家の前に彼女が来て、おはようと交わすだけ。 それだけでも僕にとっては幸せな時間だった。 彼女は本当に不思議なくらい僕のことを分かってくれた。 僕の好みだけじゃない。僕が家を出る時間、家に帰る時間。彼女が時間を見誤ったことなど一度もなかった。 いつも彼女はタイミング良く現れた。 初めこそ、朝彼女を見た時はとても驚いたけれど、人間観察に優れた彼女。何も疑問に思うことはなかった。 しかも、一度だけ、仕事が休みの日に朝から出かけたことが会ったが、その日も彼女はいつものように僕の前に現れて、最早感心するしかなかった。 悩みだって、僕が話す前からまるで知っていたかのように察してくれる彼女。 最近なんとなく、誰かからの視線を常に感じている気がしていて些か不安だったが、彼女に話すことで、やっと落ち着くことができた。
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