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さて、状況の再確認だ。
うつ伏せで猫たちに拘束されたままの、おれ。
「助ける」というものの、猫たちに威嚇されて近づけないでいる『ゆうき』さん。
その様子をただ見てるだけの『あらた』さん。
うん。進展なし。
おれ的には寧ろ悪化?
今気づいたけど、この二人同じ高校の有名人だ。
教師を含め、異性ならば誰からも好かれる理想の王子様――橘勇気。
と、逆に同性から絶大な支持を持つ陰の仕事人――日吉新。
まともに顔を見たことがなかったからなぁ。
気づけたことを誉めて欲しいくらいだ。
「あの……行って。遅刻、する」
「そんなこと気にしないでっ、今助けるから」
うぇー、何この人?
頭の上から重みがなくなったから、慣れない他人との会話を頑張ってみたのに……
そもそも、なぜに助けるが前提?
さっきまでのおれは今の状況程困ってなかった。
まさかこの、160満たない低い身長が原因か?
小さいと弱いは同義じゃないだろう?!
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