1章  彼と私の関係性

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「やば過ぎる!!」 バタバタと裾の長すぎるメイド服を少したくし上げきれいに清掃されている長い廊下を ひたすら走りまくる少女の背中で彼女の動きに合わせ美しい黒髪が跳ねる。その髪の様子だけ見れば優雅でつい見とれてしまいそうになるが 今の彼女の表情を見れば子鬼だって泣き出してしまうほどのすごい形相をしている。 バタバタと慌ただしく走っていた彼女は金細工によって豪華だが決して派手ではない大きな部屋の扉が近づくにつれ静かな小走りへと変わっていく。 「殺されないことだけを祈ろう・・・泣」 重くずっしりとした扉の重量感を感じながらもなるべく音が立たないよう慎重に扉を開けていく彼女だったが、扉の隙から見えた目と目があった瞬間まばゆい光に包まれる。 (転移魔法・・やらかした・・) 光が収まり、おずおずと目を開けた瞬間自分が柔らかくキングサイズのベットに寝かされていることに気付く。 「君が起こしに来てくれるのずっと待ってたらあさになっちゃってたんだよww」 身長186.5cm 体重65kg すらっとした見た目に似合わず程よくついた筋肉が色気を出している。今彼女のいる屋敷・国・世界をすべている存在である彼の名前は・・
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