隊長に貧乳って言ったら殺されかけた

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「手が冷たいの?」 「え、う、うん」 「どれどれ」 僕は魔術師の手を握った 「あ、ほんとだ すごい冷たい」 「ゆ、ゆゆゆうちゃんの手、あったかいね」 魔術師の手は冷たいが、顔は赤くなっていた 「でしょ このまま手を繋いで行こっか まゆっちの手が冷たくてかわいそうだし」 「あ、ありがと… これなら寒くてもいいや…」 魔術師は小さく呟いた 「え?」 「な、なんでもないよ! は、早く行こ!」 僕達が軍司令部に向かう途中、出店の多い市街地の大通りを歩いていると、 「お、勇者(ゆうしゃ)に魔術師、これから出勤かい?」 八百屋のおばさんに声をかけられた 「おはようございます 今から行ってきます」 僕と魔術師は挨拶した 「行ってらっしゃい またうちにも寄っとくれ おまけするからさ」 「はーい」 僕達が会釈してから行こうとすると、 「こっちも寄ってくれよ!」 「こっちもな!」 他の出店の店主達にも声をかけられた 他の店主達に挨拶してから再び大通りを歩き始めると、 「あ、勇者、まゆっち」 「おはようです」 2人組の背の小さな女の子に声をかけられた 「あ、そーちゃんにしーたん おはよう」 「2人ともおはよう」 僕と魔術師は狙撃手(そげきしゅ)と処刑人(しょけいにん)に挨拶した 「ん」 狙撃手は僕が魔術師と手を握っている事に気付き、 「つなぐ、私も」 狙撃手は反対の手を握った
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