Episode・1

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「だったら、良いモノをあげるわ」 「良いモノ…?」 右袖に手を入れる霊夢は、そこから自分が着けているのと同じリボンの切れ端をルーミアの頭に結び付けた。 「これは…?」 「簡単に言えば、人間を食べたいって思う気持ちを抑えるおまじないよ。それを付けていれば、人間を襲う事もなくなるわ」 「でも…そうしたらルーミアは何を食べたらいいのか?」 「ンなの決まってんでしょ?」 ニッと笑う霊夢は、ルーミアに「人間が食べてる物よ」と答えた。 「ホントか?ホントになのか?」 「この博麗霊夢、嘘は言わないのが信条よ。まぁ、能力が少し落ちるけど。いい?もう悪さしないでよ?」 「わはー!もうしないのだー!」 縛っていた紐をほどいた霊夢に飛びつくルーミアに、俺は自分のいた世界の幻想郷を思い出していた。 まさか、妖怪を改心させるんだからな。 「…成程、これがアンタのやり方か」 .
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