Episode・3

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愛想笑いが上手い…。 こういう手合いは、まず何かヤバい。 「…で、貴女は?」 「アタシは博麗霊夢。この館から出てる赤い霧を止めてもらいたいのよ。アンタの主人に会わせてくれないかしら?」 「…承服しかねます。私は今、お嬢様より大事な命令を承っておりますので」 そう言った咲夜は、銀色の懐中時計を私に見せた。 「フーン…その命令って、何かしら?」 「紅魔館へ、勝手に入り込んだネズミの駆除…です」 その瞬間、アタシの目の前に無数のナイフが目に飛び込んできた。 「…!?」 「ルナクロック…」 アタシは素早く大幣でナイフを払い落し、咲夜から距離を置いて身構えた。 何の予備動作もなく、目の前にナイフがこれ見よがしに飛んできた。 ましてや、彼女がナイフを持っている仕草すら見ていない。 「なかなか勘が良いわね。でも…次は防げるかしら?」 …アイツ、やっぱりソッチが素の状態ってワケね。 .
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