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人里・近郊―――…。
「ん?今回は紫は来ないのかい?」
「今の時期の紫様は休眠状態なんです。ですので、今回は私が同行します」
藍と合流する博麗の巫女は、腕を組みながら「で、状況は?」と尋ねた。
「ここ数日、霊能力者が何名も謎の失踪をしているのは知っていますか?」
「風の噂程度には」
「貴女以上とまではいきませんが、外界では名のある霊能力者も消えているため、妖怪が絡んでいる可能性が高いんです」
「…ったく、こうなるって判ってたんなら、アタシに一声掛けろっての」
「それは無理と言うものですよ。“博麗の巫女”とは、そういうものなのです」
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