僕は主人公である。２

１.哲学は生き恥だし役にも立たない

　ほとんど自慢みたいになってるが、俺はこの時に女性関係で嫌というほど悪夢を見てきた。

　よって17から彼女がおらず、未だ童貞である。童貞というとそういうギャグと見られてしまうが、れっきとした童貞である。イケメンな童貞である。よくゲイにも間違えられるが、ノンケであるが、童貞である。

　そうこうして学校を辞めた俺は音楽だけを心の拠り所にニート生活開始。とは言っても中二からほぼニートだったし、別に変わんねーなーとか思いながら今日に至る。
　もちろんその間にもバイトしたりだのなんだり、こんな俺にも唯一親友と呼べる奴が出来、毎日誰かと遊んだりしてそれなりに楽しい毎日を送っていた。

　しかし、去年の夏だったか春だったか忘れたが、母親と完全の縁を切り、身内全員と拒絶状態に。両親が離婚してからほとんど会ってなかった親父のところに来て再出発だ！ っていうのが去年の出来事。そして今もそれは継続中。

　お金を貯めて一人暮らしして、大親友のタカシと毎日泊まったり遊んだりするぞー！ という目的にバイト派遣生活。というか、タカシとバンド組むことになっていたので、そういう目的が出来たおかげで頑張れていた。

　しかししかーーし。やはり俺は愛と幸福の神に見放された男ー。サーンシャイーーン……で箱庭マリオが終わったと思ってたのに、スイッチで復活すると知って今からプゲラボンバーなオスカーです。

　今から３ヶ月ほど前に、その大親友が自殺しまして、えー嘘ーマジでー。俺も死のー！ ってことで凍死自殺を図るものの、死ぬ寸前で救出。あと5分遅れてたら確実にイッてたのだが、俺はもう助かったことにひたすら後悔しながら今ダラダラ生きてるって感じです。←今ここ！

　タカシは中二の時、不登校だったけどたまに行ける日はよく話しかけてくれてて、高2になってから別の友達との繋がりでまた遊ぶようになった友達です。

　中二の頃から暇だし、一日を思考に費やした結果哲学にハマっていた俺氏。そんな俺氏の思慮深ーーーいお考えを唯一理解でき、楽しく哲学トークができ、共にギャグしまくるという仲で、俺が生きてきた仲で一番一緒にいて気が楽というか、楽しくてしょうがない奴でした。

　4人グループだったんだけど、俺とタカシがおふざけ担当(というか勝手に2人がはしゃいでるだけ)で、残り2人がそれにツッコみいれたり傍観したり、みたいのが日課だったんすよね。