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どうぞ写真を撮ってやってください。彼はカメラ慣れしてますから遠慮なく。
おっ、今日はサービスで顔を洗うところも撮らせてくれるようです。
良い写真は撮れましたか?
さて、そろそろ行きましょう。神社はもうすぐですよ。
鳥居が見えますか? あれが猫神社です。
え? 思ったよりも小さい?
こんなものですよ。小さな島の神社ですから。昔はもっと簡素だったらしいです。
はい、到着……おや? お供えのぬいぐるみかと思ったら、トラ爺さんが寝てました。トラ爺さんは、猫島で一番の年寄り猫なんですよ。
お賽銭をありがとうございます。
猫神社の由来については、トラ爺さんが詳しく知っているのですが……。気持ち良く寝ているので、起こさないでおきましょう。
簡単にお話しすると―…昔々、この島の漁師が港で溺れていた一匹の猫を助けました。漁師はその猫を連れ帰ってかわいがり、やがて猫が死んだ時はたいそう悲しんで、手厚く葬ってやったそうです。すると、島ではその後、大漁が続くようになったため、その猫を猫神様として神社を建ててお祀りした……と言い伝えられています。
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