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以来、この島では猫は大切にされ、今でも我々はこうして平和に暮らしているというわけです。
面白いことに、ここでは犬は猫の天敵とされていて、島に犬を持ち込んではいけないことになっているのですよ。
わたくしは本物の犬を見たことがないので、本当に天敵なのかどうかは知らないのですが。
さて、そろそろお昼時でしょうか。猫島唯一のお店で面白いものが見られるので、さっそく行ってみましょう。
見えてきましたね。店の前に猫・猫・猫!
黒、白、茶、ブチ、三毛、キジトラ、サビ、茶トラなどなど、この辺りで暮らしている猫が20匹以上は集まっているでしょうか。ここは日当たりが良いので、日向ぼっこにも最高の場所ですが、猫たちの目的は別にありまして――。
あ、お店の奥さんがキャットフードとお皿を持って出てきました。猫たちが一斉に駆け寄って、ガリガリ食べ始めています。なかなかすごい光景ですよね。
そうなんです。お店の奥さんが毎日くれるエサを求めて集まっていたんです。
この島ではこのように、エサをくれる方が何人かいて、漁港では、売り物にならない小魚をくれる漁師さんもいるので、我々が食べ物に困ることはありません。ありがたいことです。
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