第2話 目立つ場所で告白してはいけない

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 彼女はまるで人格を使い分けているように感じられるのだ。例えば、彼女はいつも朝のホームルームの20分前にはいるのに、ある日だけ2限の最中に来たのだ。そして、彼女は教師にとがめられると、ため息をついて「ああはいはい……」とイラついた様に言った。彼女にもこんな一面があるのかと不思議に思った。このように、隠冬が勝手に作り上げた彼女のイメージと正反対の言動をすることがたまにあった。  隠冬は改めて彼女のほうを見た。今日の彼女は、いつもの彼女だ。安心した隠冬は、倉芳から解放されると、クラスメイトに別れを告げ、家路へと向かった。
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