第2話 目立つ場所で告白してはいけない

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 隠冬の足はいつの間にかそこから逃げ始めた。  にやにやしていた姿はもはや隠冬にはない。もし、六条兄妹の話を聞いていなければ。  隠冬はもう学校から抜け出したかった。もはや、早く教室に行ってカバンを取ってきて帰るということしか考えることができなかった。
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